千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)
子(ね)/水瓶座の本尊
■諸願成就、敬愛、除病、破地獄(地獄からの救済)。
千手観音は千本の手を持ち、救いを求めるものの姿に応じて変化し、すべての人の苦しみを救おうとして出現した菩薩です。千というのは無量の意味で、その手は人々の救済のために伸ばされており慈悲の象徴です。
一般的には、頭上に11面か27面をつけ額に縦方向に一眼があります。手は42臂(手の数)で合掌印の手の他の40を彫ったものが多く、羂索、三鈷、宝弓、宝珠など40近くの持物を持ちます。
あらゆる方向を観る十一面にはそれぞれの意味を持ち、「慈悲面」は苦しむ者を優しく探し、「瞋怒(しんぬ)面」は教えに反抗する者に対し怒りと悲しみを向け、「狗牙上出(くげじょうしつ)面」は悪魔を威圧する形相を、「大笑面」は人々と共に苦しみ抜き、悟りを得ていく観音の心を表しています。
|